2004年 11月 27日
愛しのカラス |
クロウ・ウイング・ルアーにはバッチリついているスケア・クロウ。
次のステップに進むべく、
今度は死んだ「丸ごとカラス」をバルーンからぶら下げ、
およそ150mの高さに設置しました。
フードを外すと即スタート。
旋回しながらぐんぐん高度を上げていきます。
ジア・セイカーは次列風切羽根が長いので、
ペレなどと比べると旋回ごとの上昇幅が高いように感じます。
空中でカラスを掴むと風に身を任せて、
バルーンのラインを伝いながらゆっくりと地面に向かって降りてきました。
地面に降りた時点でしっかりとカラスの頭が握られていました。
冷凍庫から出したばかりで「半解凍状態」のため食べづらそうではありましたが、
しっかりとかじらせてやりました。
いよいよ次は飛んでいる野生のカラスへ!
ということで、車にのってカラスを探すもなかなか見つかりません。
普段は嫌になるくらい、トレーニングの邪魔をしてくれているのに……。
散々車で走り回っていると、
数羽のカラスが地面で何かをついばんでいました。
チャンス!
車を停め、スケア・クロウを据えながらゆっくりとカラスに近づきました。
こちらの存在に気がついて飛び立つカラスの群れ。
フードを外すとワンテンポおいてスケア・クロウも飛び立ちました。
スケア・クロウは僕を中心に旋回しだすも、
カラスを追っている……という雰囲気ではありません。
次第に他のカラスが合流して、
その数が20羽近くまで増えていきました。
地上から50mくらいの高さを飛びまわる鳥たち。
しきりにカラスが絡んでくるも、
スケア・クロウは無反応。
あくまでこちらの動きを注視して、
ファルコナーがルアーなり生餌なりを出すのを待っています。
カラスをつかむ様子が見られなかったので、
僕の上空にスケア・クロウが来た頃を見計らって、
ホイッスルを吹きながらクロウ・ウイング・ルアーを地面に放り出しました。
身をひるがえして、
地面のルアーに向かって急降下するスケア・クロウ。
短い距離ではありましたが、その迫力は満点です。
実をいうと、以前、
風に流されて見失ったときにカラスの群れに追い回されていたので、
そのことがトラウマになっていないか不安でした。
しかし、そんなこちらの不安もどこ吹く風。
しっかりとしたフライトを見せてくれたのでひと安心。
僕にとってもスケア・クロウにとっても、
この日のトレーニングは収穫でした。
by af-outfitters
| 2004-11-27 08:19
| トレーニング